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小千谷縮・越後上布(おぢやちぢみ・えちごじょうふ)
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更新日:2013年7月31日更新
縮・上布と呼ばれるこの麻織物は、古くから魚沼地方の特産になっています。
寛文年間(1661年~1672年)に播磨国(今の兵庫県)明石の浪人、堀次郎将俊(ほりじろうまさとし)が、妻の満、けさ・ちよの二子を伴って小千谷に来住し、在来の織法に改良を加えて始めたといわれています。これに縮を加えたものを小千谷縮といい、平織りのものを上布とよびます。
原麻である苧麻(ちょま)(からむし)を歯と爪(つめ)先で細かく裂いて糸を作るのを苧績(おう)みといいます。縮・上布の工程は、この苧績みからはじまって絣(かすり)つけ・染め・織り・さらし・仕上げ等の多くの段階を通って作られます。
指定にあたっては、手績(てう)み、手くびり、いざり機(ばた)、雪さらし等の古法を要件としています。
平成21年(2009年)9月30日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産として登録され、世界的にも注目を集めています。
これらの技術は現在も技術保存協会により、保存・継承が続けられています。
文化財指定日 1955年5月12日
小千谷縮の反物
小千谷縮の着物
模様を拡大したところ。鶴が群舞する様子を模様にしています
所在地 | 小千谷市城内1丁目8-25 小千谷市総合産業会館サンプラザ1階「織之座」 | 地図 |
アクセス | 関越自動車道小千谷インターから車で3分、上越線小千谷駅からバスで10分 |
<関連リンク>
- 小千谷織物同業協同組合のホームページはこちら(別の窓が開きます)
- 小千谷市総合産業会館サンプラザのホームページはこちら(別の窓が開きます)
- 原材料生産地の福島県大沼郡昭和村のホームページはこちら(別の窓が開きます)
小千谷縮のできるまで
苧麻の刈取り
苧引(おび)き(表皮を取り除く)
できあがった青苧(あおそ)
苧績み
糊付け(糊の中に糸を通し、枠に巻き取る)
絣くびり
いざり機を使った機織り
でき上がった布を湯もみして糊を落とす
雪さらし