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真人(まっと)城跡
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更新日:2010年7月12日更新
真人(まっと)城跡は、信濃川左岸の小千谷市真人町干三(ひみさん)の西側、いわゆる西山丘陵の標高約250メートルにあります。この一帯は小字が主馬殿(しゅめどの)という地名で、上杉謙信の将荻田主馬(おぎたしゅめ)が在城していたという伝承もあり関連性が伺えます。
山中には人工的に削平(さくへい)された曲輪(くるわ)や空堀と推測される遺構が確認されます。しかし、この山城を使用した期間が短いためか、大規模でしっかりとした遺構ではありません。
城跡の縄張りの範囲内には館清水、馬道、見張所、御殿桜等の俗称地があり、山城の沢を挟んだ北西側には館跡と推測される場所もあります。
明治初年には地元の田中國吉氏が、この館跡と呼ばれる場所を開墾した際に、槍(やり)と太刀(たち)などが出土しました。その槍先は田中家に現在でも大切に保管されています。
文化財指定日 1992年8月26日
館跡と伝えられる場所
見張り台から東側に信濃川を望みます