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割烹東忠本館、別館、上の蔵(かっぽうとうちゅうほんかん、べっかん、うえのくら)
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更新日:2017年8月31日更新
割烹東忠は、信濃川の舟運で栄えた小千谷の川港沿いにあり、近隣には江戸幕府の役所である会津藩の陣屋が置かれていました。小千谷の歴史を見つめてきた、伝統ある建物です。
割烹東忠本館
建築年代/江戸末期、昭和39年改修
登録基準/国土の歴史的景観に寄与しているもの
特徴・評価/湯殿川畔の傾斜地に建つ木造三階建の割烹で、江戸末期建築の二階建に三階大広間を増築した。外観は建ちの高い真壁造で、1、2階に大小10室ほどの客室などを配し、要所に良材を用いた座敷飾を備える。小千谷縮や養鯉業による当地の繁栄を伝える料理屋建築である。
文化財登録日 2015年11月17日
割烹東忠本館の外観
割烹東忠別館
建築年代/昭和前期
登録基準/国土の歴史的景観に寄与しているもの
特徴・評価/建築年代は戦前期の古写真に写ることなどから推定。敷地形状により本館と斜めに接続し、スキップフロア
状の動線で連絡するため、変化に富んだ空間構成を持つ。一階は広間二室、二階は大広間とし、庭に面して縁を廻らし、開口を広くとる。座敷飾は大振りで、かつ洗練された意匠になる、瀟洒で上質な和風建築である。
文化財登録日 2015年11月17日
割烹東忠別館の外観
割烹東忠上の蔵
建築年代/明治前期、昭和前期改修
登録基準/国土の歴史的景観に寄与しているもの
特徴・評価/本館北奥部と妻面を接して建つ、切妻造の二階建土蔵。上下階とも両妻面を張出し、外壁は主体部二階を漆喰塗とする他は下見板を張る。戦前に一階を撞球室としたため洋風持送などの内装を持ち、北妻に半切妻屋根の玄関を設ける。割烹に附属した娯楽施設の遺構である。
文化財登録日 2015年11月17日
割烹東忠上の蔵の外観
所在地 | 小千谷市元町11-11 | 地図 |
アクセス | 関越自動車道小千谷インターから車で5分 |