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函山(はこやま)城跡
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更新日:2010年7月12日更新
函山城跡は、飯山線越後岩沢駅の東方、桜峰(さくらづんね)(標高377メートル)の北側から出た尾根の上にあり、眼下に信濃川を見下ろし、妻有荘(中魚沼郡)の北の玄関口ともいうべき位置にあります。
伝承によれば建武元年(1334年)新田義貞の一族、粟田(あわだ)左近頭により築城されたといわれ、粟田氏戦死後は、その一党田中筑後守有重が居城したといいます。さらに正平17年(1362年)には、上杉憲房の将泉沢氏がこれにかわり、文明年間には、上杉家重臣泉沢河内守年親が拠(よ)っていたといわれています。
本丸は標高285メートル、東西約30メートル、南北約40メートルで東と西側に空堀があり、東に三角形の郭があります。西方約50メートルのところにも空堀があり、径10メートルの郭を中心に北西に各三段の小郭が連なっています。
文化財指定日 1972年4月1日
写真中央部が函山城
本丸と二の丸の間の堀切
頂上から信濃川を望む