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ちぢみの里の現状についてお知らせします
ちぢみの里について
長い間、ご愛顧いただいております「湯どころちぢみの里」の営業につきまして、令和7年3月31日(月曜日)をもって営業終了するという苦渋の決断をさせていただきました。
これまで、指定管理者とちぢみの里の営業継続について協議を重ね、一日でも長く営業するためにさまざまな取組を行ってまいりました。
しかし、沸かし湯対応での営業継続や施設の老朽化に伴う来館者の安全面への配慮などには多額の経費が必要となることから、3月末で営業終了することとし、4月以降は別の形での利用に向けた検討を行うことといたしました。
これまでご愛顧いただきましたみなさまには大変残念なお知らせとなりますが、3月31日まで「湯どころちぢみの里」をご利用いただきますとともに、今後もご支援いただきますようお願い申し上げます。
これまでの経緯
「湯どころちぢみの里」は、令和6年1月に源泉揚水管の変形と破損により揚湯不良となり、復旧工事を進めましたが機能回復の見込みが立たなかったことに加え、温泉施設として再開するためには温泉井戸の掘り替えが必要であり、2億円程度の経費がかかることが判明したため、これまで水道水の沸かし湯対応により営業を続けてきました。
指定管理者においては、温泉施設としての運営ができないなか、さまざまな手法で経営向上にご尽力いただきましたが、安定的な運営が見込めないことや人員確保に支障が出るなどの問題が生じてきました。
これらの状況を踏まえ、施設の今後の方向性を検討するため、アンケート調査やコンサルティング会社による施設の持続可能性調査を実施したところ、
・温泉井戸の堀り替えを行った場合と掘り替えを行わなかった場合のいずれにおいても、向こう20年間の維持修繕に要する費用はおおよそ6億円という多額の経費が見込まれること
・温泉井戸の堀り替えをせずにこのままの状態で運営した場合は、年間5~6千万円程度の市の委託料が必要となる見込みであること
・市民の利用頻度が少なかったこと
・温泉井戸の掘り替えと併せて施設をリニューアルした場合においても、投資額相当の回収が困難であること
・現状のまま施設を改修して営業を継続しても、施設維持費や運営経費に対し収益は減少していくこと
といった分析結果が報告されました。施設は既に30年近くが経過し、施設や設備の老朽化も各所にみられ、来館者の安全確保のための改修をしながら、今後も営業を続けていくには多額の経費が必要であることから、営業を終了する判断に至りました。
今後の方針
営業終了後は、道の駅としての機能のリニューアルすることを基本として施設の在り方を検討してまいります。
なお、併設する国土交通省の情報センターとトイレは、引き続き利用いただけます。