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中越大震災避難所生活再現ワークショップが行われました
3月27日(土曜日)、総合体育館メインアリーナで、中越大震災で大きく被災した東山十二平集落の元住民などが、この体育館での避難生活の一部を再現しました。
これは復興基金を活用した震災記録誌づくりの一環として行われたもので、当日は新潟大学の福留邦洋准教授の指導のもと、小千谷市復興支援室や社団法人中越防災安全推進機構復興デザインセンターがバックアップし、「十二平を守る会」代表の鈴木俊郎さんをはじめ、当時避難生活を送った9軒のうち4軒が参加しました。
避難生活は地震発生2日目の10月24日にヘリコプターで救出されて以来、12月5日の仮設住宅入居までの約1か月半続きました。避難生活をより正確に再現するため、毛布やダンボールを搬入、今回参加できなかった住民は復興支援室、デザインセンターの職員を避難民に見立てて、当時十二平集落に割り当てられたメインアリーナ内の位置や範囲を特定し、参加者の証言をもとに、「誰がどこに寝たか」など詳しく検証していきました。
福留准教授は、「写真や絵で避難所での生活が大変だったというのはある程度分かる。しかし実際何がどのように大変だったのかは、現場で再現してみないと分からない。具体的にどのくらいの範囲に、どれだけの人達がいて、どのように過ごしていたのかといったことを探ることは、今後の震災時にも大いに参考になる。これは神戸でも行われなかったことで大変貴重なこと」と話していました。
この記録誌は三部構成で、第1部が昔の十二平、第2部が地震発生から集団移転まで、第3部が集団移転後の生活と今後ということで、今回の再現は第2部作成のためのものです。遅くとも今年10月23日の震災6周年には発行したいとのことで、市役所、公民館、図書館や、その他公共の関係機関に無償配布する予定です。
このあたりにこうして毛布をひいた 当時の写真に記憶をたどる
中央よりはこの順番でこう就寝した 壁側はこのようにして就寝した