本文
小千谷市ガス事業の現況についてお知らせします
令和2年度に開催された「小千谷市ガス事業のあり方検討委員会」において、小千谷市ガス事業の望ましい経営のあり方について検討が行われました。
検討の背景
ガス事業を取り巻く情勢
人口減少や生活様式の多様化により需要家の件数が減少しつつある中、都市ガス小売の全面自由化がなされました。
それにより、首都圏の都市ガス事業者を中心に、電気事業や通信事業などを取り込んだサービスを提供する総合エネルギー企業を目指す流れが起こり始めています。
また、地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの実質的な排出量ゼロを実現する社会を目指す中、ガス事業者としてもガスのカーボンニュートラル化に向けた取組みを進めていくことになります。
全国の都市ガス事業者の状況
令和2年11月現在、国内には193の都市ガス事業者があり、そのうち約90%にあたる173事業体は、民間事業者が経営しています。
平成15年に58あった公営事業者は、令和2年には20となり、公営事業者の民営化が進んでいます。
これは、都市ガス小売の全面自由化のほか、ガス管の耐震化工事や更新工事に多額の資本投資が必要なことなどを背景に、行政改革の一環として民営化の検討が進んだ結果だと考えられます。
小千谷市の現状
小千谷市では、片貝地区にあるガス田から産出される国産天然ガスを購入して都市ガスに使用しています。
かつては天然ガスを安価に購入できていたため、小千谷市の都市ガス料金は全国でも有数の低価格を誇っていました。
しかし、原料調整費制度の導入などにより、現在は海外から輸入される液化天然ガスと同一の価格水準で購入しなければならなくなりました。
小千谷市の現在の都市ガス料金の水準は、新潟県内の都市ガス事業者の中でも平均程度となっており、以前ほどの価格の優位性は無くなっているのが現状です。
また、今後とも安全で安心な供給体制を確保していくためには、ガス管の耐震化工事や大量の更新工事の実施に多額の投資が必要となります。
現在の小千谷市の経営規模で進めていく場合は、さらに都市ガス料金の大幅な値上げが必要となります。
答申内容
これらの状況を踏まえ、小千谷市民や都市ガスのお客さま、小千谷市にとって将来的にどのような経営が最も望ましいのか検討された結果、「小千谷市ガス事業は、早期に民営化することが望ましい。」との答申がなされました。
今後の取組み
小千谷市では、答申内容を尊重し、当市のガス事業を引き継ぐ受け皿が民間にあるかどうかを含め、譲渡条件などの詳細な調査と検討を進めます。
その調査をもとに、最終的にどのような経営形態とするかの判断をしていきます。
お客さまへの説明会について
今回の答申の概要について、お客さまへの説明会を開催する予定です。
詳細が決まりしだい、当ホームページなどでお知らせします。